

家と家とが隙間無く建ち並ぶ住宅密集地。その一角にあるI様邸は、敷地27坪という狭小地ながら、それを微塵も感じさせない存在感を醸し出しています。モノトーンでまとめたスタイリッシュな外観は、いずれこの家を受け継ぐだろう娘さんの好みに合わせたもの。そして玄関を入ると、3階建を生かした高さのある吹き抜けと、南面上部に大きく取った窓がトップライトとなって"カッコいいエントランス"を演出しています。「この家をひと言で表現するなら"おしゃれ"です」とご主人。もちろんその言葉には、単に見た目だけではなく、機能面や使いやすさの意味も込められているそうです。



「私たち家族が希望したのは、家具を一切置かない家。そこを前提に、収納スペースたっぷりの家にしてもらいました」。納戸やウォークイン・クロゼットは当たり前、階段下のデッドスペース、1F和室と玄関を遮る壁の厚みを利用した収納庫など、空間を上手く活用した収納力も、ご主人の言う"おしゃれ"の秘訣になっています。「家具を置かない方がすっきりして、風通しも日当たりも良いように感じます。特に2階のLDK、3階の寝室と娘の部屋は、昼間電気を付ける必要がないくらい明るいですよ」とは奥様のセリフ。東西面の窓を開けると、隣家の壁しか見えないというこの場所で、明るさと風通しを確保するには、3階建住宅はI様にとって必然の選択でもありました。「コスト面で考えれば、よそに広い土地を買って2階建てにしても良かったんです。でもここは何十年も前から馴れ親しんできた場所。隣近所はみんな顔見知りで、仲良くしてもらっているので離れづらかったんですね」。これからもずっと、娘とその家族たち共々この場所で安心して長く住めるように・・・I様宅にはそんな願いが託されています。
「次女の嫁ぎ先の鉄筋屋から設計事務所を紹介してもらい、そこの入札で決めたのが丸ヨ建設です。最初は他社に決まりかけていたんですが、設計事務所の薦めもあり、こちらにお願いすることにしたんです」。7ヶ月に及ぶ工事期間中、ほぼ毎日、現場を訪れ職人さんたちに缶コーヒーやジュースをふるまっていたご主人。その熱意が、現場に活気とチームワークをもたらしたのも確かです。「日々の仕事ぶりを見ていて、つくづく丸ヨ建設は良い職人を持っているところだと感心しました。完成した今となっては、もう見ることはできませんけど、この家の内側はすごいですよ!基礎は6階建てビルが建つくらい頑丈に造られているし、壁にはかなりしっかりした断熱材が入っている。もし、また私に家を建てるチャンスがあるなら、丁寧に仕事をしてくれる丸ヨ建設を直指名しようと思っています」。
「I様邸のお話があった頃は、建設法の改正により構造計算の検査基準が厳しくなり、確認申請がなかなか下りないという時期でした。また、通常の3階建より強固な基礎を造ることになっていたため、それに伴う地盤改良も必要になりました。なにしろI様邸の場合、基礎70t、建物50tというすごい重量。これを支える地面が半端なものではいけませんからね。そんなわけで、着工前の段階で結構な時間を要してしまいました。ただ工事自体は、大変やりやすかったです。狭い路地にミキサー車やいろんな重機を乗り入れる際も、I様の日ごろのご近所づきあいのおかげで、どこからも苦情が無く大変スムーズに作業できました。それどころか敷地の一部を駐車用に貸してくれたお宅もいましたね。なんだか、ご近所さんに温かく見守られながらの家づくりだったように思います(笑)」。
| VOICE FILE 2 | VOICE INDEX |

















