丸ヨ建設 名古屋支店 R7・7月 『豪雨予報が出たら~キキクル・防災アプリで命を守ろう~』
天気予報で「1時間に80mmの非常に激しい雨」と聞いて、「それってどれくらいの雨なの?」「何をすればいいの?」と迷ったことはありませんか?
最近では、気象庁やヤフー天気の「豪雨予報」や「キキクル(危険度分布)」など、早めに危険を伝える仕組みも整ってきました。
“非常に激しい雨”がどれほど危険なのか、ピンとこない方も多いかもしれません。
豪雨予報の意味やリスクを簡単にまとめてみました。
🌧️豪雨予報【滝のような雨・非常に激しい雨】(80mm/h)」とは?
テレビやスマホで「豪雨予報」を見たとき
「今夜は1時間に80mmの非常に激しい雨になるおそれがあります」そんな予報をテレビやスマホで目にしたとき、あなたはどう動きますか?
「雨か、ちょっと強めかな」では済まないかもしれません。
1時間に80mmの雨…それってどれくらい?
気象庁が「非常に激しい雨」と呼ぶのは、1時間あたり50~80mmの降水量。
なかでも80mm/hは、もはや「滝のような雨」。
道路が川のようになり、車も視界も危険にさらされます。
雨の強さ | 降水量の目安 | 状況の目安 |
---|---|---|
強い雨 | 20~30mm/h | 傘が必要になる強さ |
激しい雨 | 30~50mm/h | バケツをひっくり返したような雨 |
非常に激しい雨 | 50~80mm/h | 滝のような雨、災害の前兆 |
猛烈な雨 | 80mm/h以上 | 息苦しいほど、命に関わる雨 |
非常に激しい雨で起こること
気象庁では、1時間に80mmの雨を「非常に激しい雨」と呼びます。
具体的にはこんな現象が起こり得ます:
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滝のような雨、ワイパー全開でも前が見えない
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道路冠水、地下道やアンダーパスの浸水
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中小河川が急に増水し、氾濫の恐れ
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土砂崩れ、斜面の崩壊が起きやすくなる
これは、ただの強い雨ではなく、災害の引き金になるレベルです。
危険度の確認には「キキクル」
今、自分の地域は大丈夫?
そんな時に使えるのが【キキクル(気象庁の危険度分布)】です。
✅地図上に「洪水」「土砂災害」「浸水」の危険度を色で表示
✅紫~黒が出たら、すぐに避難準備や避難を!
通知で備える「Yahoo!防災速報」
スマホを使っているなら「急な雨に気づけないかも…」という方にはYahoo!防災速報アプリが便利です。
📱自分のいる場所に合わせて、大雨や避難指示の通知が届く
📢 地震・津波・熱中症情報もカバー
👪家族のいる地域も登録OK!
雨が降る前からできる準備
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雨どい・排水溝のゴミを取っておく
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停電に備えてモバイルバッテリーを充電
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避難所やハザードマップを事前に確認
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土砂災害警戒区域の人は、天気が崩れる前に避難検討を
雨が降り始めたら
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無理な外出は控える
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車で移動中なら冠水しそうな道を避ける
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夜間は懐中電灯を手元に、停電に備えて
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川の近く・斜面の下には近づかない
雨の強さと危険度の目安
雨の強さ | 降水量(mm/h) | 状況 |
---|---|---|
やや強い | 10~20 | 傘が必要な程度 |
強い雨 | 20~30 | ザーザー降り |
激しい雨 | 30~50 | 排水が追いつかない |
非常に激しい雨 | 50~80 | 滝のような雨、災害級の雨 |
猛烈な雨 | 80超 | 息苦しさを感じるほど、命の危険も |
☔雨量計って何?どこで観測 どうやって雨の量をはかっているの?
「雨量計(うりょうけい)」という機械で測定しています。
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気象庁の「アメダス(AMeDAS)」観測網:全国に約1,300か所以上
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市町村やダム管理者の雨量観測点
- 民間気象会社や大学の観測施設
📡 これらのデータをリアルタイムで使って「豪雨予報」や「キキクル」などの危険度分布が作られています。
① 転倒ます型雨量計(てんとうますがた)
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中に「ます」=バケツのような小さな容器があり、雨が一定量(例:0.5mm)たまると自動でひっくり返ります。
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これを1時間に何回ひっくり返ったかをカウントして「1時間に○mmの雨が降った」と計算します。
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気象庁や自治体の観測所ではこの方式が多いです。
② 重量式雨量計
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雨水をためて、その重さから雨量を計算する方式。
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正確ですが、大きくて高価。研究施設などで使われます。
③ 超音波・光学式(非接触タイプ)
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最近のスマート雨量センサーでは、超音波やレーザーを使って雨の粒の数・速度を測定して計算するものもあります。
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ドローンや車載センサーにも使われています。
転倒ます型雨量計のしくみ
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雨が降ると、まず雨水が「ます」にたまります。
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「ます」が0.5mm分の水をためると、重みでひっくり返ります。
ひっくり返った回数をカウントし、それを基に「1時間に何mmの雨が降ったか」を計算しています。
身近な雨量の目安(参考)
雨量 | 状況の例 |
---|---|
10mm/h | 傘が必要になるレベル |
30mm/h | バケツをひっくり返したような雨 |
50mm/h | 強い台風並み、視界が悪くなる |
80mm/h | 滝のような雨、災害級、避難が必要 |
「何mm/h」と聞くと数字だけでピンとこないかもしれませんが、実際はとても正確で科学的な仕組みで測られているんです。
「1時間に80mmの雨が1㎡に降る」具体的にはどういうこと?
「1時間に80mmの雨が1㎡に降る」というのは、1平方メートルあたり高さ80mm(=8cm)の水がたまる量の雨が1時間に降ったという意味です。
🔷具体的にはどういうこと?
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1mmの雨 = 1㎡に1リットルの水
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よって、80mmの雨 = 1㎡に80リットルの水
🔷例えで説明すると…
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ビニールシートで地面を1m×1m覆って、雨を1時間集めたら→ バケツ約8杯分(1杯10Lとした場合)の水が溜まる計算です。
降水量 | 状況の目安 |
---|---|
10~20mm/h | やや強い雨(傘が必要) |
30~50mm/h | 激しい雨(道路に水が溜まる) |
50~80mm/h | 非常に激しい雨(滝のよう、視界が悪く危険) |
80mm/h以上 | 猛烈な雨(災害の恐れ、すぐに避難) |
🔷よくある誤解
「80mm」と聞いても「たった8cmか」と思うかもしれませんが、それが1㎡ごと、道路や建物の屋根など広い面積で降ると、一気に大量の雨水が発生して排水が追いつかず、浸水・冠水のリスクが高まります。
📝まとめ:豪雨予報=“注意喚起”ではなく“行動のサイン”
豪雨予報は、「雨が降るよ」というお知らせではなく、「命を守る行動を始めてください」というサインです。
そのために:
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キキクルで状況を確認
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防災速報アプリで情報を受け取る
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早め早めの避難判断が大切です。
大雨はいつでも起こりうる“身近な災害”です。
情報を活かして、大切な命を守りましょう。