丸ヨ建設 名古屋支店 R7・12月 『冬至ってなに?意外と知らない基礎知識』
冬至(とうじ)とは、一年の中で 昼の時間がいちばん短く、夜がいちばん長い日 のこと。
毎年、12月21日〜22日ごろにあたります。
今年は12月22日です。
この日を境に、少しずつ昼の時間が長くなっていくことから、冬至は昔から「一陽来復(いちようらいふく)」 陰が極まり、再び陽が戻ってくる日と考えられてきました。
「悪いことが続いたあと、幸運へ向かう」そんな意味を持つ言葉で、年末の節目にぴったりの考え方です。
なぜ冬至は大切にされてきたの?
電気や暖房がなかった時代、太陽の光は暮らしそのもの。
冬至は
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一年を無事に越えられたことへの感謝
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これから先の健康と安全を願う
区切りの日として、各地でさまざまな風習が生まれました。
冬至の風習、実は地域でちがう?
「冬至=ゆず湯とかぼちゃ」と思われがちですが、実は地域や暮らしに合わせた違いがあります。
🔶関東地方🔶
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ゆず湯に入る
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かぼちゃを食べる
香りの強いゆずには「邪気を払う」という意味があり、さらに「ゆず=融通がきく」という語呂合わせから、一年を無事に乗り切れるよう願いが込められています。
🔶関西地方🔶
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かぼちゃ(なんきん)を食べる文化が中心
関西では、冬至に「ん」のつく食べ物を食べると運気が上がると言われています。
かぼちゃ(なんきん)をはじめ、れんこん、にんじん、ぎんなん、うどん など、「運(ん)」を呼び込む縁起担ぎとして親しまれてきました。
🔶北海道・東北地方🔶
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ゆずが手に入りにくかったため、かぼちゃ・小豆・温かい汁物が中心
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とにかく「体を温める」ことを重視
厳しい寒さを越えるための、実用的な冬至文化です。
🔶中部地方(愛知・岐阜など)🔶
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ゆず湯とかぼちゃ、両方を取り入れる家庭が多い
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行事というより、日常の習慣として定着
無理なく取り入れられる形で冬至を楽しむ地域です。
🔶九州地方🔶
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かぼちゃ文化が根強い
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小豆やぜんざいを食べる地域も
栄養をしっかり取って、冬を元気に越す知恵が残っています。
🔶沖縄(トゥンジー)🔶
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冬至は「トゥンジー」と呼ばれる
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トゥンジージューシー(炊き込みご飯)を食べる
家族の健康を祈って、仏壇や火の神(ヒヌカン)にお供えをするのが特徴です。
本土のような「寒さをしのぐ行事」というより、家族の絆や健康を願う日としての意味合いが強く残っています。
まとめ|冬至は「整えて、運を呼び込む日」
冬至の過ごし方は地域ごとにさまざまですが、共通しているのは、
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体をいたわる
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家族や暮らしの無事を願う
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そして、一陽来復を信じて前を向くこと
一年でいちばん夜が長い日だからこそ、ここからまた少しずつ明るくなっていく。
そんな節目として、冬至を迎えてみてはいかがでしょうか。

