丸ヨ建設 名古屋支店 R8・6月 『12年ぶりの見直しで判明~愛知県の防災対策はどこまで進んだのか~』
2026年6月、愛知県は南海トラフ巨大地震の被害想定を12年ぶりに見直しました。
今回の発表では、津波対策の効果が見える一方で、新たな課題も浮かび上がっています。
「被害想定が変わった」と聞くと数字ばかりに目が向きがちですが、本当に注目したいのは、この12年間で何が進み、何が課題として残っているのかという点です。
南海トラフ新被害想定あなたの備えは大丈夫ですか?
土曜日には愛知県西部を震源とする最大震度2の地震が発生しました。
大きな被害が出る規模ではありませんでしたが、揺れを感じたことで地震への備えを意識した方もいたのではないでしょうか。
また、昨日はフィリピン付近でも地震が発生し、国内外を問わず地震のニュースが続いています。
もちろん、これらの地震と南海トラフ地震に直接的な関係があるわけではありません。
しかし、「地震はいつ起きてもおかしくない」ということを改めて考えさせられる出来事だったように思います。
そんな中、愛知県では南海トラフ巨大地震の被害想定が12年ぶりに見直されました。
あなたの家では、防災用品や備蓄は十分に準備できていますか?
今回の見直しから見えてきたのは、防災対策の成果と私たち一人ひとりに残された課題です。
確実に進んだ津波対策
今回の見直しでは、最大死者数が前回想定より減少しました。
その背景には、防潮堤や水門などの整備が進んだことがあります。
沿岸部では津波による浸水面積が減少した地域もあり、これまで進められてきた防災対策の効果が数字として表れています。
災害対策は成果が見えにくいものですが、今回の結果は「備えることが命を守る」という事実を改めて示しています。
一方で残された課題
防災対策が進んだからといって、安心できるわけではありません。
専門家からは、住宅の耐震化や家庭での防災対策については、まだ十分とは言えないとの指摘もあります。
例えば、
・家具の固定
・飲料水や非常食の備蓄
・避難場所の確認
・家族との連絡方法の共有
こうした備えは行政ではなく、私たち自身が進める必要があります。
災害による被害を少しでも減らすためには、一人ひとりの行動が重要になります。
注目される液状化リスク
今回の見直しでは、最新の地盤データが反映され、液状化の想定も更新されました。
液状化が発生すると、建物だけでなく道路や上下水道などのライフラインにも大きな被害が及びます。
地震の揺れを乗り越えても、その後の生活が大きく制限される可能性があります。
私たちは地震そのものだけでなく、「地震後の生活」についても考えておく必要がありそうです。
「助かった後」の備えも重要
近年の災害では、建物倒壊などによる直接被害だけでなく、避難生活の長期化による体調悪化やストレスも大きな問題となっています。
2024年の能登半島地震でも、避難所生活の長期化が課題となりました。
これからの防災は、「どう逃げるか」だけではなく、「避難後をどう過ごすか」まで考えることが求められています。
あなたの家では何日分備蓄していますか?
南海トラフ地震のような大規模災害では、電気・ガス・水道などのライフラインが長期間停止する可能性があります。
国や自治体では、最低3日分、できれば7日分以上の備蓄を推奨しています。
特に重要なのが「水」です。
目安としては、
・飲料水 1人1日3リットル
・7日分なら1人あたり21リットル
が必要とされています。
また、防災用品の中でも特に重要と言われるのが次の5つです。
備えておきたい防災用品
① 飲料水
命を守るための最優先品です。
② 非常食
レトルト食品や缶詰、栄養補助食品など普段から食べ慣れたものがおすすめです。
③ 携帯トイレ
断水時にはトイレが使えなくなる可能性があります。実際の災害では「食料よりトイレが困った」という声も多く聞かれます。
④ モバイルバッテリー
情報収集や家族との連絡手段を確保するために欠かせません。
⑤ 懐中電灯・ヘッドライト
停電時の移動や安全確保に役立ちます。
まとめ
12年ぶりに見直された愛知県の被害想定からは、防災対策が着実に進んでいることが分かりました。
しかしその一方で、
・住宅の耐震化
・家庭での備蓄
・液状化への備え
・避難生活への対策
など、私たち自身が取り組むべき課題も残されています。
南海トラフ地震は、「いつか来る災害」ではなく、「いつ来てもおかしくない災害」と言われています。
今回の被害想定の見直しを機に、ご家庭の防災対策を改めて確認してみてはいかがでしょうか。
あなたの家には、水や食料が何日分ありますか?
その答えが、いざという時に家族を守る力になるかもしれません。

