丸ヨ建設 名古屋支店 R8・6月 『なぜ今、“Re”が増えているのか~令和は“New”ではなく“Re”の時代なのかもしれない~』
最近「Re(リ)」から始まる言葉をよく見かけませんか?
- リスタート(Restart)=再出発、やり直し
- レトロ(Retro)=過去の文化やデザインを見直すこと
- リカバリー(Recovery)=回復、復旧
- リスキリング(Reskilling)=新しいスキルを学び直すこと
- リノベーション(Renovation)=既存のものに新たな価値を加えること
一見すると、それぞれまったく違う意味を持つ言葉です。
しかし、これらには共通点があります。
それは「Re=再び」という考え方です。
ふと考えてみると、この「Re」の増加は単なる流行ではなく、今の時代を映し出しているようにも見えます。
「New」が価値だった時代
かつての日本は、「新しいもの」を作ることで発展してきました。
- 新築住宅
- 新車
- 新しい家電
- 新しい街
古いものを壊し、新しいものへ置き換えることが成長の象徴でした。
人口が増え、経済が右肩上がりだった時代には、その考え方がとても合理的だったのです。
令和は「Re」の時代へ
しかし現在の日本は少し状況が違います。
人口減少が進み、空き家は増え、モノも情報もあふれています。
そんな社会の中で求められるようになったのは、「新しく作ること」よりも、「今ある価値を見直すこと」です。
だからこそ、
- リユース(再利用)
- リサイクル(再資源化)
- リスキリング(学び直し)
- リノベーション(価値の再創造)
といった考え方が広がっているのではないでしょうか。
レトロブームも「Re」のひとつ
近年続いている昭和レトロや平成レトロの人気も興味深い現象です。
- フィルムカメラ
- レコード
- 純喫茶
- 昔ながらの商店街
若い世代の中には、その時代を実際に知らない人も多いはずです。
それでも魅力を感じるのはなぜでしょう。
もしかすると、それは懐かしさではなく、「失われた価値の再発見」なのかもしれません。
便利さや効率を追い求める中で置き忘れてきた温かさや人とのつながりを、私たちはもう一度見つめ直そうとしているのではないでしょうか。
AI時代だからこそ求められるもの
AIが文章を書き、画像を作り、仕事を支援する時代になりました。
技術はこれからも進化し続けるでしょう。
しかし不思議なことに、便利になるほど人は
- 人とのつながり
- 地域との関わり
- 本物の体験
- 心の回復
を求めるようになります。
だから最近は「Recovery(回復)」や「Reconnect(再接続)」という考え方も注目されています。
未来へ進むほど、人は「もう一度」を求めるのです。
建設業もまた「Re」の仕事
建設業というと、新しい建物を建てる仕事を思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、新築工事は今も変わらず重要な役割を担っています。
一方で近年は、
- リフォーム
- リノベーション
- 耐震改修
- 長寿命化工事
などの重要性がますます高まっていきます。
これは建物を「建てて終わり」にするのではなく、長く活かし、価値を受け継いでいくという考え方が広がっているからです。
新しく創ることも大切。
今ある価値を活かすことも大切。
建設業の現場にも、「Re」の時代の流れが表れているように感じます。
まとめ
「Re」は決して後ろ向きな言葉ではありません。
- やり直すこと
- 見直すこと
- 取り戻すこと
- 生まれ変わること
それは過去に戻るためではなく、未来へ進むための再出発です。
高度経済成長期が「New」の時代だったとするなら、令和は「Re」の時代なのかもしれません。
新しいものを作ることだけではなく、今ある価値を見つめ直し、未来へつないでいく。
気が付けば、私たちの暮らしも仕事も、そして街づくりも、「Re」という考え方に包まれているのです。
そしてこれからの時代に本当に求められるのは、「何を新しく作るか」ではなく、「何にもう一度価値を見出すか」なのかもしれません。
新しい価値を創ること、そして今ある価値を未来へつなぐことの両方を大切にしています。

