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工場・倉庫建設に適した「システム建築」とは?横河のyess建築の特長を解説

作成日:2026.07.14 更新日:2026.07.14

工場・倉庫建設に適した「システム建築」とは?横河のyess建築の特長を解説

工場や倉庫の建設を計画する際には、建物の品質だけでなく、建設費用や工期、建物内部の使いやすさ、将来のレイアウト変更など、さまざまな条件を検討する必要があります。

そのような工場・倉庫建設の選択肢として注目されているのが、株式会社横河ブリッジシステム建築が提供する「yess(イエス)建築」です。

yess建築は、建物を構成する部材や設計、製作、施工方法を標準化することで、高品質・短工期・低コスト・大空間を実現するシステム建築です。

工場や倉庫をはじめ、物流施設、店舗、スポーツ施設、最終処分場など、幅広い用途に採用されています。

この記事では、システム建築の基本的な仕組みと、横河のyess建築が持つ4つの特長、建物を構成する4つの技術について分かりやすく解説します。

システム建築とは?

システム建築とは、建物を構成する鉄骨フレーム、屋根、外壁、建具などの部材や納まりを標準化し、設計から部材製作、現場施工までの建築生産プロセスをシステム化した建築方法です。

一般的な在来工法では、建物ごとに構造や部材、接合方法などを個別に検討します。

一方、システム建築では、あらかじめ標準化された部材や設計ルールを活用します。

そのため、設計や製作の効率を高めながら、建物の品質を安定させることができます。

ただし、すべて同じ形の建物を建てるという意味ではありません。

建物の幅や長さ、高さ、外壁、屋根、開口部などは、敷地条件や用途、お客様のご要望に応じて調整できます。

標準化による合理性と、計画に合わせられる柔軟性を両立していることが、システム建築の大きな特徴です。

横河の「yess建築」とは?

yess建築は「Yokogawa Engineered Structure System」の頭文字を取った名称で、横河独自の鋼構造技術を生かしたシステム建築の商品名です。

工場、倉庫、物流施設、店舗、スポーツ施設などの低層非住宅建築を主な対象としており、部材や仕様を標準化することで、高品質でありながら短工期・低コスト・大空間を実現しています。

2026年1月5日、提供会社の社名は「株式会社横河システム建築」から「株式会社横河ブリッジシステム建築」へ変更されました。

yess建築という商品名やシステムの基本的な考え方は、引き続き使用されています。

全国の建設会社が加盟する「yessビルダーズネット」を通じて、地域の建設会社と横河ブリッジシステム建築が連携し、工場・倉庫建設を進める仕組みが整えられています。

yessシステム建築の4つの特長

Point1 最大無柱スパン60mの大空間

yess建築の大きな特長の一つが、柱の少ない広い空間を実現できることです。

強くて軽量なテーパーフレームを採用することで、一定の条件下では最大60mの無柱スパンに対応します。

中間柱を設けることで、さらに幅の広い建物にも対応できます。

ただし、対応できるスパンや建物規模は、積雪条件、建物の高さ、クレーンの有無、地域の風圧力などによって異なります。

計画時には個別の構造検討が必要です。

建物内部の柱が少なくなることで、製造機械や保管棚、搬送設備を配置しやすくなります。

工場では生産ラインの変更、倉庫では保管方法や動線の見直しが行われることがあります。

柱の少ない大空間は、現在の使いやすさだけでなく、将来の事業変化にも対応しやすい建物につながります。

Point2 短工期と低コストを実現しやすい

システム建築では、部材、設計方法、製作工程、施工方法が標準化されています。

yess建築では、建物ごとに発生する力に応じてフレームの断面を設定し、必要な部分に必要な量の鋼材を使用します。

また、鉄骨フレーム、母屋、屋根を合理的に組み合わせることで、建物全体の軽量化を図っています。

公式サイトでは、独自技術によって、在来工法と比較して鉄骨重量を30~50%軽量化できる場合があると説明されています。

実際の軽量化率や費用は、建物の規模や仕様、建設条件によって異なります。

さらに、工場で部材を製作し、現場では高力ボルトを使用して組み立てる方式を採用しています。

現場での溶接作業や複雑な加工を抑えられるため、施工の効率化と品質の安定につながります。

設計、製作、施工を一つの仕組みとして合理化することにより、在来工法と比較して工期を短縮し、建設費を抑えられる可能性があります。

Point3 計画に合わせた柔軟な設計

システム建築と聞くと、決められた寸法や形状から選ぶだけの規格型建築を想像する方もいるかもしれません。

しかし、yess建築は建物の幅、長さ、高さ、柱の間隔、屋根形状、外壁、開口部などを、用途や敷地条件に合わせて検討できます。

工場や倉庫だけでなく、物流施設、店舗、体育館、スポーツ施設など、さまざまな低層非住宅建築に対応しています。

建物形状や寸法などの条件を設計・生産システムへ反映し、作図や部材製作に必要なデータを作成します。

標準化された技術を活用しながら、計画ごとに必要な仕様を組み合わせられるため、オーダーメイドに近い感覚で建物を計画できることがyess建築の魅力です。

Point4 断熱性に配慮した屋根システム

工場や倉庫では、屋根から伝わる夏の暑さや冬の寒さが、室内環境に大きく影響します。

yess建築では、ガルバリウム鋼板を使用した屋根材と、断熱材「Yマット」を組み合わせた屋根システムを用意しています。

軽量な屋根材と断熱材を組み合わせることで、建物重量を抑えながら断熱性能を高められます。

建物の用途や求める断熱性能に応じて、二重葺きの屋根なども選択できます。

工場や倉庫の室内環境を整えることは、従業員の働きやすさだけでなく、空調負荷の軽減、製品や材料の保管環境の改善にもつながります。

なお、断熱性能は採用する屋根材、断熱材の厚さ、外壁仕様、開口部、建物の使用方法などによって変わります。

建物全体の仕様を踏まえた検討が重要です。

yess建築を支える4つの技術

yessシステム建築は、主に「フレーム」「ルーフ」「ウォール」「アクセサリー」の4つのシステムで構成されています。

1.フレームシステム

フレームシステムは、建物を支える柱や梁などの骨組みに関する技術です。

yess建築では、梁間方向を大スパンのラーメン架構、桁行方向をブレース架構とした鉄骨造の低層建築を基本としています。

主柱と大梁には、力のかかり方に応じて断面を変化させた高強度の変断面BH材を使用します。

必要な部分を強くし、比較的力の小さい部分を軽くすることで、強度を確保しながら鋼材量を合理化しています。

柱と梁の接合部には、高力ボルトによるエンドプレート接合が採用されています。

現場で部材を組み立てやすく、工期短縮や施工精度の安定につながる仕組みです。

2.ルーフシステム

ルーフシステムは、建物を雨や熱から守る屋根の技術です。

屋根材には、防錆性に優れたガルバリウム鋼板が使用され、自社工場で成型されています。

代表的な屋根システムには、二重ハゼ工法によって水密性と施工性を高めた「SSルーフ」、SSルーフとPリブルーフを組み合わせた二重葺きの「SSダブルルーフ」などがあります。

そのほかにも、シンプルな屋根材である「PXルーフ」、室内側の意匠性と断熱性に配慮した「PWルーフ65」などがあり、建物規模や用途に応じて選択できます。

3.ウォールシステム

ウォールシステムは、建物の外観、断熱性、防火性などに関係する外壁の技術です。

ガルバリウム鋼板を成型した「Vリブウォール」「Pリブウォール」は、コストを抑えながら、すっきりとした外観をつくりやすい外壁材です。

カラーガルバリウム鋼板を表面材に使用したサンドイッチパネルには、意匠性と断熱性に優れた「フラットヴァンド」などがあります。

さらに、建物に求められる条件に応じて、30分耐火や1時間耐火に対応する外壁システムも用意されています。

外壁の種類によって縦張り、横張り、防火構造、耐火構造への対応条件が異なるため、建設地や建物用途に合わせた選定が必要です。

4.アクセサリーシステム

工場や倉庫では、建物本体だけでなく、搬出入や換気、採光、作業動線に関係する設備も重要です。

yess建築では、庇、ベンチレーター、明り採り、ハンガードア、各種シャッター、シートシャッター、アルミサッシ、マンドア、玄関フロントサッシなど、幅広いアクセサリーが用意されています。

また、天井走行クレーンなど、工場の生産活動に必要な設備にも対応できます。

豊富なアクセサリーやカラーバリエーションを組み合わせることで、建物の用途や作業内容、企業イメージに合わせた工場・倉庫を計画できます。

yess建築をはじめとするシステム建築は、特に次のような建物に適しています。

・製造工場
・加工工場
・製品倉庫
・物流倉庫
・配送センター
・事務所併設工場
・店舗
・スポーツ施設
・大型機械を使用する施設
・リサイクル施設や最終処分場の覆蓋施設

一方、複雑な形状の建物、高層建築、特殊な設備条件がある建物などでは、在来工法との比較検討が必要になる場合があります。

システム建築が適しているかどうかは、建物の用途、必要面積、設備、積載荷重、クレーン、開口部、断熱性、耐火性、敷地条件などを整理して判断することが大切です。

工場・倉庫建設は計画の早い段階から相談することが重要

工場や倉庫の建設では、建物本体だけを考えればよいわけではありません。

土地の用途地域や建築制限、接道条件、地盤、造成、排水、消防設備、電気容量、製造設備、物流動線、駐車場など、多くの項目を検討する必要があります。

土地を購入した後に、希望する大きさの工場が建てられないことが分かるケースもあります。

そのため、土地選びや事業計画の段階から、工場・倉庫建設の経験を持つ建設会社へ相談することが重要です。

建物の規模や必要な機能、将来の増築計画、予算、希望する完成時期などを早めに整理することで、システム建築のメリットを生かした計画を進めやすくなります。

まとめ

横河のyess建築は、設計、部材製作、施工方法をシステム化することで、高品質・短工期・低コスト・大空間を実現するシステム建築です。

最大60mの無柱スパンに対応できるフレーム、断熱性や水密性に配慮した屋根、用途に合わせて選べる外壁、豊富なアクセサリーなどを組み合わせることで、工場や倉庫の用途に応じた柔軟な建物を計画できます。

ただし、建設費や工期、対応可能なスパン、断熱性能などは、建物の規模、仕様、建設地、地盤、積雪、設備条件によって異なります。

丸ヨ建設工業株式会社は、yessビルダーズネットの加盟建設会社として、工場・倉庫建設に関するご相談を承っております。

愛知県岡崎市、西三河エリア、名古屋市南部エリアで、工場の新築、倉庫建設、建て替え、増築、土地探しなどをご検討の方は、お気軽に丸ヨ建設へお問い合わせください。

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